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20代前半を娯楽に捧げて思うこと

このブログを書くにあたって、20代を振り返ってみたところ、いろいろ思い浮かんだがその中でもまず、麻雀の存在は外せない。

 

一発目の記事から麻雀というややマイナー、アングラなイメージのものを書くことになってしまいなんだかなあと言う気もするが、自分の20代前半、特に大学生時代はほぼ麻雀にどっぷり浸かっていたと言っても過言ではない。そういった意味では記念すべき1回目に書く内容としてある意味ふさわしい。

 

ちなみに自分と同年代の方々で麻雀を打てる人はどれくらいの割合でいるのだろうか。一昔前までは、大学生はとりあえず皆一度はやったことがあるような時代だったようだが、少なくとも自分が大学生の頃はもう既に下火になり始めており、簡単なルールが分かりとりあえず打てる人の割合は、30〜40%(主観)だった。

 

ただ、数はすくなくとも麻雀にはまっているヤツらはいたので、夜な夜なそういったヤツらとオールで、どちらが強いだの、今日はツイテないだの、あーでもないこーでもないと打っていた。ただ、ぐだぐだと打っていたわけではなく、少なくとも勝負においては真剣であった。酒を飲みながらやったことは無かったし、適当な打ち方をするやつや余り強くない人が混じると、鍛錬にならないので出来るだけ真剣に強いメンバーを集めて打つようにしていた。本気で強くなりたいと思っていたし、こっぴどく負けた時などは何がいけなかったのか、必死に考えて次に活かそうとしていた。

 

一時期には『これだけ本気で取り組めるものなんて今後見つけられそうにない。麻雀を仕事に出来たらどれだけ情熱的で刺激的な人生なのだろう』と考えてプロを本気で目指したこともあった。(プロの方と実際に打ったり試験の問題を勉強したりしていた)

 

麻雀にはそれだけの魅力があった。 

 

麻雀に興味の無い人たちから見ると、こんな将来の仕事にも繋がらず、爽やかな汗もかけず、グレーな匂いもするものに何をそこまでのめり込んでいるのか理解できないと思うし、実際に高尚な意味なんて無いのだけれどこのゲームは本当に深い。あれからだいぶ色々と仕事もして、色々遊んだりもしたけれど、麻雀ほど多くのことを学び、気づけるゲームは無いのではないかと今でも思っている。この魅力については、また別の機会に書いていこうと思う。

 

今でもごくたまに仕事の付き合いなどで麻雀をすることはあるが、趣味と言えるレベルで打っていたのは結局、大学卒業までだった。 仕事が始まってしまってからは、時間も限られてくる。しかし真剣に麻雀をやるとそれなりに頭も使うし疲れるので、まともに打とうとすれば休日や週末夜くらいしかない。新たに出来た社会人仲間や女性との付き合いなどもある中で、麻雀にそこまでの時間を割くことが出来なくなっていた。また、身近に自分と同じくらいの麻雀好きがいはなくなってしまったので、切磋琢磨する感じが味わえなくなったのも大きかったのかもしれない。

 

大学時代によく一緒に打っていた先輩が仕事が始まってからは、ほとんど一緒に打つことはなく、たまに会っても麻雀はやらずに飲みたいようであったので寂しく感じていたが自分も全く同じような社会人になっていた。おそらくそれが学生から社会人になることでの一般的な意識の変化なのだと思う。今では麻雀プロになりたいとはもう思っていない。ただ、自分が過去に願いながらも、現実を見て実現できなかった道にて今も戦っているプロの方達への尊敬の念は今でもある。

 

だらだら書いてきたが、それで結局、大学で4年間麻雀に打ち込んでみて、何が残ったのだろう。少し大人になった自分が振り返ってみると、もっと他のものに、例えば語学勉強や起業などに時間を費やしていれば、仕事がもっとやりやすくなっていただろうとは思う。勿論、上記で記載したように非常に多くのことを学べるゲームなのではあるが、やはりゲームではあるのでもっと実践的な勉強に時間を使いたかったと後悔の念はある。タイムスリップしたら同じ時間の使い方はしないであろう。

 

ただ、それでも、麻雀にあれだけ打ち込んでみて、良かったと思えることも僅かだがある。それは『寝食も忘れて本気で打ち込めるモノ』があると知れたことだ。

 

元々の性格か青年期の過ごし方なのかしらないが、かなりドライな自分でもあそこまで熱くなることができた。この後の人生ももしかしたらあれだけ熱くなることと出逢えるのではないかと、未来も捨てもんじゃないかもと思える。

 

それだけであの時間には十分意味があった。麻雀に出会ったことは無駄じゃなかった。

 

時間が膨大にあって、くだらないことをいくらでも出来た大学時代だからそこまで打ち込むことができたのだと思う。なので、もし大学生に今後、大学時代でやっておいたほうがいいことはなんですか、と聞かれたら、『遊びでもバイトでも勉強でも何でもいいから、自分が本気で打ち込める大好きなモノを見つけるといいよ』と言うようにしたい。大人になればなるほど熱くなりにくくなると思うから。

 

麻雀に打ち込んで青春を浪費した話を書こうと思ったら、いつの間にか大学生への助言になって終ってしまった。トイトイ狙ってたら四暗刻になった感じですかね(何故かポジティブ)